暖冬が報じられる中、立春の音を聞いた途端に寒波が。慌ててしまい込んでいた綿入れ半纏を出す。エプロンの上にはおるとなんとも心地よい。
一年中縁側に置いてある籐椅子に薄手の布団を敷き、日なたぼっこを決め込む。新聞を読みながら硝子戸越しのバードウオッチングも楽しい。センリョウやナンテンの実はとっくに食べ尽くされた庭。今イソツゲの実にメジロやヒヨドリなど、野鳥たちが代わる代わるやって来ては飛び立つ。メジロがツバキの花を吸う姿も可愛らしく、つい見とれてしまう。こんな気負いのない日もよいものです。
鹿児島県鹿屋市 門倉キヨ子(83) 2020/3/12 毎日新聞鹿児島版掲載
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