はがき随筆・鹿児島

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「はがき随筆」は252文字のミニエッセイです。

大隅能

2008-12-18 18:11:27 | アカショウビンのつぶやき
 地方では、文化的な催しに触れる機会が少ない。今回、2回目となる「能公演」を楽しみに待っていた。

出演は「観世流梅若研能会・梅若紀年」
演目は「安達原」

まず「能学入門」があり、分かりやすく解説してくれる。さらにパンフには、台本が印刷され、マンガでストーリーが紹介されていた。これなら難解な台本の内容もよく理解できる。初心者にも親切な計らいが見られ好感がもてた。
そして「舞い」「謡い」「お囃子」ともに素晴らしく、あまりなじみのない舞台なのに引き込まれて見ていた。「安達原」の背景となった伝説に登場する「岩手」という女性の哀れな生涯を知ると、鬼女となり果て消えていく姿が哀れでならなかった。

オペラや演劇の壮大な舞台にも感動を覚えるが、日本の古典芸能に触れることも素晴らしい体験だった。

外に出るとクリスマスの街を彩るイルミネーションが輝いていた。

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