「お若いのね。今朝も半袖!」。
顔なじみのおばあさんから声をかけられた。外に出た時、ブルッと震え、歩くと手首が冷たくなる朝だ。散歩して山あいから太陽が昇る瞬間を私は待っている。
その時、「キ、キキッ」と百舌鳥の高鳴き。乾っとした冷気の中での雄叫びは空気をつんざく。見上げれは、空は高く、電柱の上でしっぽを左右に振り、猛きん類の目で威嚇しているかのようだ。聞きほれていると「百舌鳥日和ですね」とあいさつされたご老人。日差しも柔らかくなり、小さな秋をいくつか拾い、至福を感じた朝であった。
姶良市 山下恰 2013/10/25 毎日新聞鹿児島版掲載
顔なじみのおばあさんから声をかけられた。外に出た時、ブルッと震え、歩くと手首が冷たくなる朝だ。散歩して山あいから太陽が昇る瞬間を私は待っている。
その時、「キ、キキッ」と百舌鳥の高鳴き。乾っとした冷気の中での雄叫びは空気をつんざく。見上げれは、空は高く、電柱の上でしっぽを左右に振り、猛きん類の目で威嚇しているかのようだ。聞きほれていると「百舌鳥日和ですね」とあいさつされたご老人。日差しも柔らかくなり、小さな秋をいくつか拾い、至福を感じた朝であった。
姶良市 山下恰 2013/10/25 毎日新聞鹿児島版掲載
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