庭のメダカの水槽に浮かんだホテイアオイが薄紫の花をつけている。今ごろ、あちこちの池などで水面を覆いつくしていることだろう。
悪ガキの頃、よく遊びに行った用水池もそうだった。ガキどもはそれを積み上げ、浮島を作り、その上にあおむけになったりしてふざけ合った。人に押されると島はゆっくり回りながら流れる。太陽がまぶしかった。
タイのバンコクからアユタヤに向かって大河を遡航した。船が岸に近づくと岸辺にホテイアオイが波に揺れている。おー、ここにもあったのかと、懐かしくいとおとく飽かずみつめた。
鹿児島市 野崎正昭 2017/8/16 毎日新聞鹿児島版掲載
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