門柱に脱皮を重ねた緑色の蝶の幼虫を見つけた。半日すると頭部はいかつい殻に、下半身は緑色のサナギに変身。日ごとに地味な門柱の色に似てきた。外敵から守るためだろうか。そねった体を細い帯糸で支えている。ちょっと触ってみるとぷるんと体を揺らした。その2日後には触っても、梅雨の雨にも動かない。足しげく観察。今日、昼食前には変化がなく食後行ってみた。あっ、上部の先が横に傾き、ぽっかり穴。門柱に続いた垣根の槙に、じっと止まっていた黒いアゲハが羽を広げ去った。きっとこの蝶だったかも。羽化の瞬間が見たかった。
出水市 年神貞子 2017/8/17 毎日新聞鹿児島版掲載
出水市 年神貞子 2017/8/17 毎日新聞鹿児島版掲載
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます