新聞で「活弁『語り』に息づく」を読み幼少時代の映画館を思い出した。住居がすぐ前で、上映があるたびに無料で入れた。きっと迷惑をかけているお詫び料だったのかもしれないが。
紙上で書いてあった通り、弁士さんがしゃべり、楽士が伴奏し、観客は映像に合わせて、掛け声をかけ、最高潮の場面では、口笛、拍手でにぎわった。「鞍馬天狗」は大人気。活動写真になり、成長した私は入場料を払い、見に行くことも減った。
やがて戦争。映画館も廃館になった。古き良き時代だったかも。今は静かにテレビでみる。
熊本市中央区 原田初枝(89) 2019/12/26 毎日新聞鹿児島版
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