水仙の花が咲く季節。寂しくなった庭先。今あちこちに咲いている。花の少ない季節を彩る花として広く愛されている。寒気の中に凜として咲き、かれんな花の風情は、日本人の心にかなうものがあるようだ。
日暮れが早くなる時期、そばにたたずむと身も心も和やかになる。思い切り深呼吸する。住んだ空気が体の隅々まで行き渡り気分爽快になる。この花を見ていると、亡き友Bさんのことを思い出す。花園に咲いた水仙と笑顔で迎えていただいたその人は、私の尊敬する大好きな人だった。あの温かい人柄、優しさが今でも心に残っている。
出水市 橋口礼子 2011/12/13 毎日新聞鹿児島版掲載
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