9月に入って夜明けがまた遅くなった。早起きの身に朝が遅いのは困るが、いつも海岸まで車を走らせて海を見る。肺気腫の疑いがあると言われ、歩くのはやめたが、渚に立って波の音を聞くのは好きである。
台風10号のせいで海も空も今朝は荒れていたが、雲の切れ間に遠く細い眉月が光っていた。ついこの間は、満月だったように思えるが、いつの間にか細くなっている。1人になって眉月を見ると、ふと人生の終わりを思い、寂しくなる。月のように、また膨らむ日はないが、精いっぱい頑張って命ある限り強く生きたいものだと思う。
志布志市 小村豊一郎(84) 2010/9/16 毎日新聞鹿児島版掲載
台風10号のせいで海も空も今朝は荒れていたが、雲の切れ間に遠く細い眉月が光っていた。ついこの間は、満月だったように思えるが、いつの間にか細くなっている。1人になって眉月を見ると、ふと人生の終わりを思い、寂しくなる。月のように、また膨らむ日はないが、精いっぱい頑張って命ある限り強く生きたいものだと思う。
志布志市 小村豊一郎(84) 2010/9/16 毎日新聞鹿児島版掲載
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