亡き父の日記を読み返してみた。
教職にあったが、機会があれば若い人たちと教育論をたたかわせては、にぎやかに酒盛りを始めていた。
私の手紙も誤字脱字は訂正され、何回も送り返された。
そんな人だから、淡々とした文が並んでいたが、私の夫が急逝した時は「娘は3人の子どもを育て上げられるのだろうか。陰で支えてやらなければ……。由井ちゃん、頑張れ」と記し、文字も乱れて、父親の溢れそうな苦悩と愛情が読み取れた。
庭の桜が満開だ。24年前の日記帳に、一片の花びらが舞い降りてきた。
阿久根市赤瀬川 別枝由井(64) 2006.4.9 掲載
教職にあったが、機会があれば若い人たちと教育論をたたかわせては、にぎやかに酒盛りを始めていた。
私の手紙も誤字脱字は訂正され、何回も送り返された。
そんな人だから、淡々とした文が並んでいたが、私の夫が急逝した時は「娘は3人の子どもを育て上げられるのだろうか。陰で支えてやらなければ……。由井ちゃん、頑張れ」と記し、文字も乱れて、父親の溢れそうな苦悩と愛情が読み取れた。
庭の桜が満開だ。24年前の日記帳に、一片の花びらが舞い降りてきた。
阿久根市赤瀬川 別枝由井(64) 2006.4.9 掲載
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