訳もよくわからずに慣習に従って生活してきたが、慣習にはそれなりの理由があるようだ。
新しい履物を午後になっておろす時、靴底に竈の煤や唾をつけた奇妙な慣習を思い出した。これは野辺送りの儀式が午後に行われ、その時新しい草履が使われたので、午後に履物をおろすのは縁起が悪いとされ、靴底を汚したのは新品ではないというアピールなのだろうと思う。
慣習の由来を口にしても迷信だと一笑に付されそうだが、インターネットに詳細な説明がある。非科学的にも思える言い伝えが最新の情報技術で伝承されている面白い事実に気づいた。
熊本市北区 西洋史(72) 2022.1.5 毎日新聞鹿児島版掲載
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