2011年05月30日 | 季節の移ろい・出来事
梅雨に入ったとたんの台風襲来による大雨。この雨を待っていた植物もある。
大きなツボミを抱え、開こうかどうしようか・・・迷っていた感じの純白のアマリリス。
雨と共に一気に開いた。背こそ高くはないがその大輪の華やかさ。応援して待った甲斐がある。
昨年は全く花の兆候を見せないまま、梅雨をやりすごした。
今年は2年越しの開花である。
たかが庭に咲くアマリリスではあるが、咲いて見せてくれると嬉しくなる。
咲くべき花が咲かなかったり、生るべき実が生らなかったりすると、「手入れを怠ったのだろうか」「水遣りの手間を省いたのだろうか」あれこれ自分を責めることになる。
遠く離れた共に久しぶりの手紙を出してみる。
返事が返ってくればホッとする。同時に先方の元気に触れて嬉しくさえなる。
ところが、なかなか返ってこなかったら「それまでの無沙汰が失礼だったのだろうか」「今回の手紙になにか余計なことを書いたのだろうか」「体調を崩しているのではないだろうか」と心配になってくる。
こんな時は決まって、良い方向に考えることはない。
否定的で後ろ向きな想像ばかりが頭をよぎる。
「いやぁ元気ならそれでいいよ・・・」などと言ってはみるが、内心複雑である。
2年ぶりとはいえ見事に咲いた花にホッとさせられる。枯れてなどいなかった。
こんな心配をしないですむよう、花が終わったらまた一つ手をかけてやろう。
たかがアマリリス。されど命ある生き物には違いない。
by yattaro-さん
「世の中ちょっとやぶにらみ」ブログより転載
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