はがき随筆・鹿児島

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「はがき随筆」は252文字のミニエッセイです。

祭りの毎日

2013-05-05 09:04:16 | はがき随筆
 「毎日が祭りの続きであればいい」という願いが、しっぺ返しにあうことがある。しかも暮れのみそかにされるとは。
 イエスを仰ぎ「み心のままに」と祈っても眠れぬ夜が続く。もんもんと過ごす中で「嫌なことにどれだけ誠実に向かえるか」と問う主のまなざしに気づく。
 苦しむことは、生きている証しである、と覚悟すれば面白くなってくる。
 パニくり、落ち込む自分と、滑稽なほど前向きなもう一人の自分とのいびつな二人三脚で生きてきたけれど、「なあんだ、毎日が祭りだったのだ」と納得したら、うれしくなった。
  鹿屋市 伊地知咲子 2013/5/5 毎日新聞鹿児島版掲載

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