寒さの続く中、白い鉢のプリムラ(サクラソウ科)が咲き誇っている。頬に寒い風を受けながら見るせいか、ひときわピンクが鮮やかだ。白い石を敷き詰めて見栄えの良くなった庭の小道に鉢を置いてみた。
「あら、白にピンクが映えてきれいね。春が来たみたいじゃない」。カミさんは花が咲いていればゴキゲンである。
そして2月の声を聞いた途端に、日が昇ると吹く風も春めいた感じになった。
「あのプリムラが春を呼び込んだのよね、きっと」。カミさんはニッコリ笑って、お墓の花を差し替えに向かった。
西之表市 武田静瞭 2011/2/18 毎日新聞鹿児島版掲載 写真は武田さん提供
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