日ごとに咲き継ぐシモクレン。今朝も私1人のために満開。大阪で知り合った彼は、社長の義理のおいで営業部長。私は事務員。仕事に慣れた頃、彼は私のそばに来て話しかけるようになり、私も耳を傾けた。そのうち「ついて来てくれなれいか」と言われ、私はその言葉がうれしかった。後年、鹿児島に来た理由を食事会で聞かれ、私が「夫が挿絵画家、岩田専太郎の描く青年のようだった」と答えると、男性の一人はひっくり返って笑った。金婚式は鹿屋市主催で盛大に催され、夫も私も十分に人生を生ききったと、しみじみかみしめています。
鹿屋市 小幡由美子 2014/5/12 毎日新聞鹿児島版掲載
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます