
出水で珍しく小雪が舞った。夫が突然紫尾山に行ってみようと誘ってくれ、車は冬用タイヤにしてあるので早速出かけた。
麓は昨夜からの雪が薄く残っていて、木にはあちこち雪の固まり。白いツバキが咲いているかのように美しかった。登るにつれて雪が深くなっていく。沿道の立木は片側に雪をつけている。夫が「えびのしっぽ」と言った。ゆっくり車は登って行く。見渡す木は枝先まで雪に包まれ、時折日が差して樹氷が輝く。頂上に着いた。辺り一面の積雪、見渡す木々は樹氷に包まれ、その美しさに言葉がない。脳裏にこの景色が残る。
出水市 年神貞子 2017/4/1 毎日新聞鹿児島版掲載
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