はがき随筆・鹿児島

はがき随筆ブログにようこそ!毎日新聞西部本社の各地方版に毎朝掲載される
「はがき随筆」は252文字のミニエッセイです。

喪中はがき

2021-12-06 21:50:28 | はがき随筆
 今年届いた喪中はがきのうち伴侶を亡くしたというものが6枚あった。私と同世代の人が亡くなったとの知らせは、自分の死を連想させる。
 父は86歳で亡くなった。私の命は、少なくとも、父親の年齢までは前に続いているような気がする。
 でも、吉田兼好さまは、徒然草(155段)で「死は、前よりしも来らず、かねて後ろに迫れり」とおっしゃっている。
 喪中はがきを見ていると、まったくそのとおりだとつくづく思い知らされる。
 元気に生きて、ぴんぴんころりといきたいものだ。
 熊本市北区 岡田政雄(74) 2021.12.4 毎日新聞鹿児島版掲載

最新の画像もっと見る

コメントを投稿