青空が広がった。それまで庭の木の枝で暗かった。年の瀬になると、S君が来て庭木を剪定してくれる。年に一度の剪定なので、枝も葉も茂って大変だ。
ハサミ、バリカンでチョキチョキ、ジャージャーと手際よく刈っていく。すごい、速い、速い。バリカンが枝や葉をどんどん飛ばしていく。太陽の恵みでいっぱい茂っていた木だ。人間の身勝手で刈り取られて寂しく、寒くなっただろう。
「ごめんね」と思いつつ、うれしくなった。S君も満足気に茶をすすっている。青い空に見事な枝ぶりの木が出現して明るくなった。「ありがとう」
出水市 畠中大喜 2013/12/6 毎日新聞鹿児島版掲載
ハサミ、バリカンでチョキチョキ、ジャージャーと手際よく刈っていく。すごい、速い、速い。バリカンが枝や葉をどんどん飛ばしていく。太陽の恵みでいっぱい茂っていた木だ。人間の身勝手で刈り取られて寂しく、寒くなっただろう。
「ごめんね」と思いつつ、うれしくなった。S君も満足気に茶をすすっている。青い空に見事な枝ぶりの木が出現して明るくなった。「ありがとう」
出水市 畠中大喜 2013/12/6 毎日新聞鹿児島版掲載
今は 椎の木が 黄色から茶色に変わった葉を 頑固に着けているが 木枯らしと寒雨が片付けてくれるだろう。
更に 明るい空を取り戻すのもまじか。
猛暑だった今年の夏 日陰を作ってくれてありがとう。来年も よろしくネ。