小・中学校の夏休みは、近くの川で泳ぐことが日課だった。
川の水は冷たく、長く泳いでいると体が冷えて唇が真っ青になるので河原で甲羅干しをして体を温めた。家で育ったキュウリを川の中で投げて遊び、ほどよく冷えたところでかじった。川は天然の冷蔵庫でもあった。流れの砂地に立つと足の裏に魚が潜ってくることもあった。
夏には自然豊かな川に水しぶきがたち歓声が上がったが故郷は過疎と少子化が進み、そこから子供たちの姿が消えて久しいという。再び川岸に子供たちの歓声が戻り地方創生の日が来ることはないのだろうか。
熊本市北区 西洋史(68) 2018/8/27 毎日新聞鹿児島版掲載
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