平成20年の春、とうに70歳を超えたじじいが10人同窓会で集まった。話題は自然に身体の話に。目や耳や足が皆自信がないようだった。私は違う。心身共に若かった。「まだまだ人生はこれからだ」と思って会場を去った。
ところがである。その私が75歳になったとたんに立て続けに病魔に襲われた。誰も好きこのんで病気になるものはいない。老いは足からやってくる。これじゃいかんと、私は家を飛び出した。歩いて歩いて国道3号の終点に立った。天から風が聞こえた。「ハッハッハ。ルート3、人並みに老いれや」ちくしょう、負けるかっ!
鹿児島市 高野幸祐 2013/6/15 毎日新聞鹿児島版掲載
ところがである。その私が75歳になったとたんに立て続けに病魔に襲われた。誰も好きこのんで病気になるものはいない。老いは足からやってくる。これじゃいかんと、私は家を飛び出した。歩いて歩いて国道3号の終点に立った。天から風が聞こえた。「ハッハッハ。ルート3、人並みに老いれや」ちくしょう、負けるかっ!
鹿児島市 高野幸祐 2013/6/15 毎日新聞鹿児島版掲載
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