友人から甘藷の苗を頂いた。苗を植えながら、遠い昔のことが思い出された。終戦で爆撃の恐怖は消えたが、食糧難は子供心にも分かった。花壇はなく、空き地にはカボチャが植えられていた。耕地を持たない大人たちは歩いて約1時間の山を買い、開墾して区分けして大豆や麦を作り、梅雨期には甘藷を植えた。日曜日は家族でその菜園に行き、草取りやつる揚げをしたりして成長を楽しみ、秋の収穫を待った。甘藷は大切な代用食だった。葉柄は皮を剥ぎ、きんぴらにして食した。
今の飽食、ぜいたくな食物の扱い方を反省することだった。
出水市 年神貞子 2013/6/17 毎日新聞鹿児島版掲載
今の飽食、ぜいたくな食物の扱い方を反省することだった。
出水市 年神貞子 2013/6/17 毎日新聞鹿児島版掲載
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