2013年6月18日 (火)
岩国市 会 員 山下 治子
時々帰る夫を、たまに訪ねて行く私は「愛人気分のしゃれた関係みたい」と楽しんでいた。新婚の時以外に、私たちが一番仲良かった時かもしれない夫の単身赴任の頃が懐かしい。
退職後はお客さん扱いもしなくなり、何となくささいな事でのいがみ合いが多くなっている。心を痛める長男。「まただよ」としらけの次男。そこへ「まぁまぁまぁ」と1升瓶さげて「どっちも悪くて、どっちもいいでしょう」と三男のおちゃらけが私たちのつなぎを取ってくれる。渋々、角を収めながら「子はかすがい」のことわざが、この年にして思い当たるとは。
(2013.06.18 毎日新聞「はがき随筆」掲載)岩国エッセイサロンより転載
岩国市 会 員 山下 治子
時々帰る夫を、たまに訪ねて行く私は「愛人気分のしゃれた関係みたい」と楽しんでいた。新婚の時以外に、私たちが一番仲良かった時かもしれない夫の単身赴任の頃が懐かしい。
退職後はお客さん扱いもしなくなり、何となくささいな事でのいがみ合いが多くなっている。心を痛める長男。「まただよ」としらけの次男。そこへ「まぁまぁまぁ」と1升瓶さげて「どっちも悪くて、どっちもいいでしょう」と三男のおちゃらけが私たちのつなぎを取ってくれる。渋々、角を収めながら「子はかすがい」のことわざが、この年にして思い当たるとは。
(2013.06.18 毎日新聞「はがき随筆」掲載)岩国エッセイサロンより転載
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