はがき随筆・鹿児島

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「はがき随筆」は252文字のミニエッセイです。

ぐうたら度

2018-08-23 14:22:37 | はがき随筆
 髄膜腫を患って30年以上。癒着がひどくて温存手術だったので残った腫瘍が視神経を圧迫し、視力障害に苦しんでいる。再発の不安に脅えながらも生き続けて、超ぐうたらババアになった。
 足の踏み場もないほど部屋が散らかっているのに、気にならない。外回り担当の夫も草ぼうぼう、車庫はゴミ置き場のようになっているのに「汚れていても死にはせん」。調子に乗って私はますます手抜きする。
 西日本水害で浸水した家を必死になって掃除する人々の大変さに触れ、ぐうたら度を下げようと心から思った。
 鹿児島市 馬渡浩子(70) 2018/8/23 毎日新聞鹿児島版掲載

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