6月、隣の大木と我が庭木のセミが夜明けと共に激しい鳴き合戦を繰り広げた。アブラゼミかな、クマゼミ、ニイニイかな。耳を覆いたくなる程だ。7月にはヒグラシが混じり、セミの鳴きが少し穏やかになった。庭木の枝先に背の割れたセミの抜け殻が付いている。奥の草むらには腹を見せたセミの亡きがらが落ちていた。セミの鳴きもさまざま。雄は発音板を1秒間に何万回も振動させ、共鳴室に伝えて音になるそうだ。間もなくツクツクボウシの鳴きも聞こえてくるだろう。あの美しい鳴きを私は好き。ようやく暑さも過ぎ、草原のススキが伸びてきた。
出水市 年神貞子 2014/9/17 毎日新聞鹿児島版掲載
出水市 年神貞子 2014/9/17 毎日新聞鹿児島版掲載
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