はがき随筆・鹿児島

はがき随筆ブログにようこそ!毎日新聞西部本社の各地方版に毎朝掲載される
「はがき随筆」は252文字のミニエッセイです。

怨憎会苦

2006-04-02 16:32:36 | はがき随筆
 「四苦八苦」という言葉がある。これは人間が生きていく上で一度は会わなくてはならない八つの苦しみのことである。その中で「愛別離苦」という苦しみを受けて悲しんでいる人もあれば、逆に怨(うら)んだり憎しんだりしなくてはならない「怨憎会苦(おんぞうえく)」の苦しみと遭って悲しんでいる人も周りには多い。何かの利害や意見の違いによって、急に気まずくなって悩んでいるんでいるという体験談など、ストーブを囲んでの談義は尽きることがない。やがて、聞いていた1人が「自分が変われば相手も変わる」の発言に一同大いにうなずいた。
   志布志市志布志町 一木法明(70)  2006.4.2掲載

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5 コメント

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暮らしの中の悟り (駿)
2006-04-03 18:52:22
[自分が変われば相手が変わる]は、釈尊の縁起観を暮しに生かすための真理ですね。全ては自分の因にまわりの縁が融合して起こるのですから。原因は他でなく、自己に求めるのが仏道と教えて頂いています。

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悟り (わいわい)
2006-04-05 18:38:50
原因は自己にある。ということですか?子育てをしながら、子どものことで思い悩むこと多し、ですが、ちょっと冷静になって考えると、同じ暴言を吐き、愚行を繰り返していたような・・・私はそのたびに因果応報という言葉を思い出すのですが、これも何か関係があるのですか?苦しいときは、とにかく、何らかの形ではき出す、最近私が気づいたことです。他にもいい方法がありますか?
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もう一度やり直せたら (子育て失敗ママ)
2006-04-06 19:30:02
今になって気づくことあまりに多し…。

わいわいさんが言うように、何らかの形で吐き出すこと、これは大事ですよね。全部抱え込んだら身も心も持ちません。「ねばならぬ」に縛られて親子共に不幸になることだけは避けたいですよね。と今頃気づく母であります。
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わいわいさん (駿)
2006-04-07 06:23:47
 自分を冷静に客観視されているなんて、お若いのに凄い悟りだと思います。苦の元は自分の「顛倒(てんどう)」、ゆがんだ眼鏡。損得勘定から「執着せず、支えられていることに感謝」が今年の私のテーマです。でも、わかる事と出来るとは別なのが悲しいです。
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ほっ (わいわい)
2006-04-07 09:35:55
てんどう、と打っても漢字が出てきません。苦の元は

てんどう、ゆがんだ眼鏡。そうだなあ、と深く納得です。社会の流れや様々な情報に惑わされ、幸せの価値を決めつけて行く。自分の幸せも子どもの幸せも家族の幸せも・・・物事の本質を見極められる人間になるために勉強は必要なんだなあと最近思います。そういう意味でもここはありがたい場です。最後の文は、凡人から見ると、ほっと胸なでおろす一文です。親は、その時いいと思った事をやってきただけ。子育てに失敗なんかありえない。と思いましょうよ、子育て失敗ママなんて思わずに。そうでないと、親なんてやってられません
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