紫尾の里に伝わる民話などを紙芝居にし機会あるごとに読み聞かせをしている。子供の頃、ばばんがこんな昔話をしてくれた。「昔、おじいさんが紫尾の山にまきを取りに行き、ウンメ水を見つけ一口ヒンノンだらワコなった。ワケナッたおじいさんが羨ましくなったヨッゴロのばあさんは夜明けを待ちきれず山へ。水を見つけると、ワコなっど~とドッサイヒンノン過ぎて赤ちゃんになってしまった」と。ヨッゴロになるとツガランネことにナッドと、ばばんが諭した。昔話を語り継ぐ人も少なくなった今、大切な古里の文化を紙芝居で語り継いでいきたい。
さつま帖 小向井一成 2014/3/4 毎日新聞鹿児島版掲載
さつま帖 小向井一成 2014/3/4 毎日新聞鹿児島版掲載
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