先月86歳で逝去された大先輩S氏の亡き後、心の空間はそのまま。「人の価値は、いかに世のために生きたかで決まる」と常々口にされていた。
合併前の樋脇町で七つの長の肩書きで最善を尽くし、住民の信望の的であり、気配りと面倒見のよい優しさが地域の「サロン作り」の先導となっていた。
本紙の「はがき随筆」における積極的な自己主張で、多くの読者を支え、刺激を与えた。
ハーモニカ同好会のボランティアに参加し、さつま狂句同好会に属しユニークな発想の句で他に範を示された。尊敬する大先輩。死を悼むことしきり。
薩摩川内市 下市良幸 2011/3/16 毎日新聞鹿児島版掲載
写真は在りし日のS氏 毎日ペンクラブ総会にて ハーモニカ演奏
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