葉桜の頃、友のご主人の訃報を聞く。享年73。「日を改めて来て」。彼女の希望で後日お悔やみに行く。どう話せば気持ちが伝わるか、言葉が見つからないまま、車を走らせる。
ご焼香を済ませたとたん、「あなたがご主人をたっぷり看病できて良かった良かった。逆だったら、ご主人が可哀そうだもの」。本音がほとばしる。
夫には悪いし、勝手だけど、見送る側を考えている私。「3カ月の入院は最後まで意識があり、十分話もできた。ご主人は元気でしょ。大事にしなさい」と。彼女の思いもしない気遣いに、泣いた。
いちき串木野市 奥吉志代子 2013/6/28 毎日新聞鹿児島版掲載
ご焼香を済ませたとたん、「あなたがご主人をたっぷり看病できて良かった良かった。逆だったら、ご主人が可哀そうだもの」。本音がほとばしる。
夫には悪いし、勝手だけど、見送る側を考えている私。「3カ月の入院は最後まで意識があり、十分話もできた。ご主人は元気でしょ。大事にしなさい」と。彼女の思いもしない気遣いに、泣いた。
いちき串木野市 奥吉志代子 2013/6/28 毎日新聞鹿児島版掲載
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