はがき随筆・鹿児島

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「はがき随筆」は252文字のミニエッセイです。

足を知る

2008-11-01 12:46:52 | はがき随筆
 某紙に「年金日後前(うしとまえ)無か倹し(つまし)所帯(しょて)というさつま狂句を載せてもらった。「年金受給日の前後も特に変わらない質素な暮らしをする家庭」の意。
 在職中の給料生活でも右の句の精神で過ごすよう努めた。もうちろん趣味などは人並みに頑張ったが、けちは嫌いだった。
 収入は大いに越したことはないが「入るを計って出ずるを制す」をモットーに生きてきた者には、収入相応の工夫した生活で足りた。その主義は、今もって身に染みて苦にはならない。子ども2人も独立しているが、家計のことでの泣き言やトラブルは聞いたことがない。
   薩摩川内市 下市良幸(79) 2008/11/1 毎日新聞鹿児島版掲載

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