2年前に亡くなった友の写真が、笑顔で私を迎えてくれた。
線香を上げ、白地の位牌に語りかける。「葬式に出られず、今まで気が重かったよ」。位牌が言う。「お前の家庭の事情は分かっていた。今日は荒尾に来てくれてありがとう……」と。
「X線技師だったお前が、たばこの害をしりながら、なぜやめなかった?」「おれはたばこの煙をくゆらせてするパチンコが趣味だったので悔いはない。また愛妻と、2人の娘にみとられ幸せだった」と答える。
浄土からの友の安らかな声に心が晴れた。そばにいる夫人のほおがぬれている。
出水市 清田文雄(69) 20098/9/30 毎日新聞鹿児島版掲載
線香を上げ、白地の位牌に語りかける。「葬式に出られず、今まで気が重かったよ」。位牌が言う。「お前の家庭の事情は分かっていた。今日は荒尾に来てくれてありがとう……」と。
「X線技師だったお前が、たばこの害をしりながら、なぜやめなかった?」「おれはたばこの煙をくゆらせてするパチンコが趣味だったので悔いはない。また愛妻と、2人の娘にみとられ幸せだった」と答える。
浄土からの友の安らかな声に心が晴れた。そばにいる夫人のほおがぬれている。
出水市 清田文雄(69) 20098/9/30 毎日新聞鹿児島版掲載
亡き友人の思いを受け止めてくださったKさん。
さわやかなエッセイですよね。
kimiさま、またお越し下さい。
なんだか胸が痛いです。