はがき随筆・鹿児島

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「はがき随筆」は252文字のミニエッセイです。

元気でなりより

2015-02-11 16:44:53 | はがき随筆
 母の末弟は1926(大正15)年生まれ。年末に元号が変わったため、昭和元年と表記されるのが気に入らないようで「俺の生まれた年はない」が口癖だ。川崎市に夫婦で暮らしていて、数年に1度会うくらい。昨年、珍しく年賀状が届かず、気になりつつも、連絡せずにいた。
 6月と10月、たまたま上京していた日に携帯が鳴り、出ても応答無し。かけ直してもつながらない。今年の年賀状に「不思議な着信あり」と書いたら電話が来て「俺はかけてねえぞ」。
 今年は卒寿を迎える叔父。元気な声がうれしく「今年は会いにいくからね」と約束した。
  鹿児島市 本山るみ子 2015/2/10 毎日新聞鹿児島版掲載

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