風が冷たく、寒気も厳しい季節。こんな夜は風呂が一番。随分昔、隣近所に、もらい風呂の習慣があった。風呂の後の焼酎、茶のん話がおせの楽しみでもあった。風呂といえば母ちゃんが「そゆは一番、ぞゆは二番風呂」と教えてくれた。ご馳走に招かれた時、人より遅れるとごちそうは冷え、客はもう酔って、ゆっくり食べられない。一方、一番風呂は暑かったり、ぬるかったりで、すぐには入れないから、二番風呂に入るのがいい。冬の夜話に、もうちっとかごっまの面白いことわざなどを母ちゃんに聞いてみたいが、とんち者の母はこの世にはいない。
さつま町 小向井一成 2015/2/8 毎日新聞鹿児島版掲載
さつま町 小向井一成 2015/2/8 毎日新聞鹿児島版掲載
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます