今年も新ジャガイモを掘り終えた。それほど広くはない菜園だが老骨には結構こたえる広さである。
腰を曲げたり伸ばしたりしてようやく彫り上げたジャガイモである。「今年は小ぶりが多いね」と家内が言う。「そうでございますね」とわざと敬語で返す。「調理するにはこれくらいの大きさがちょうどいいとよ。いつもあげると喜ばれる〇〇さんとこに明日でも持って行っとくわ」と労をねぎらってくれる。「よろしくお願いします」とまた敬語。コロナ禍の中、聴けばカエルがあくびでもしそうななんとも平和なひとときである。
宮崎県都城市 堀之内明(82) 2020/6/13 毎日新聞鹿児島版掲載
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