はがき随筆・鹿児島

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「はがき随筆」は252文字のミニエッセイです。

断ち切られた絆

2008-03-28 07:44:49 | はがき随筆
 03年に起きた県議志布志事件で、嫌疑をかけられ執ような取り調べを受けた人たち12人が逮捕・起訴された。
 Nさんは任意の取調中に発病し、ただ1人在宅起訴になった。マスコミが実名で報道したため息子さんは「家族の恥だ。親子の縁を切る」と、親の言い分は受け入れず絶縁を宣言した。絆(きずな)が断ち切られて間もなく5年近くになるが、今もなお音信不通だという。
 健康であったNさんは事件以来、体調を崩し、最近病状が悪化して入院を余儀なくされた。
 無罪が確定して1年、志布志事件の後遺症は根深い。
   志布志市 一木法明(72) 2008/3/28 毎日新聞鹿児島版掲載

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