萩が咲き栗が落ちると、もう抜き差しならぬ灯火親しむの候。あれも読まねば、そしてこれも。昨年ある行事で知り合った数人で「源氏物語」の輪読会を立ち上げ月1回集まっている。手持ちの文庫本を拡大コピーし順番に好きなだけ読んで、あれこれしゃべり合うのが楽しい。声に出して読む。人の読むのを聞く。考える。そして忌憚のない意見を言い合う。こんな形で衰えかけた脳へ心地よい刺激を与えることで、ともすると沈みがちになる気持を取り直すことができるように思う。きっと老人性の鬱や認知症の予防につながると期待しています。
鹿屋市 門倉キヨ子 2011/9/27 毎日新聞鹿児島版掲載
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