母の祥月命日に墓参した折、水場付近でネジバナを見つけた。そぼ降る雨に、ピンクの花列も鮮やかに咲いている。辺りの風景を損ねない程度に摘んで帰った。
山野草図鑑によると「ラン科ネジバナ属の多年草、別名モジズリ」とある」小花をよく見ると、確かにランの花に煮て優雅である。
モジズリから百人一首の「陸奥のしのぶもぢずり誰ゆえにみだれむと思う我ならなくに」という歌が思い浮かび調べてみた。すると源氏物語の光源氏のモデルとされる河原左大臣の歌と知り、学生時代を思い出した。
鹿児島市 斉藤三千代 2015/7/16 毎日新聞鹿児島版掲載
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