はがき随筆・鹿児島

はがき随筆ブログにようこそ!毎日新聞西部本社の各地方版に毎朝掲載される
「はがき随筆」は252文字のミニエッセイです。

ゴゼムケ

2016-07-06 14:32:40 | はがき随筆
 「6月の花嫁」は幸せになれるといわれている。久しぶりの結婚式に心が和やかヨカアンベになった。結婚式のことを「ゴゼムケ」と言っていたが、方言も忘れ物となりつつある。「嫁と姑」で、こんなことわざもあった。「嫁とコエ(肥料)じょけはシイ(尻)を叩け」。コエじょけとは、堆肥を運ぶざるのこと。裏に土が付いて重くなるので時々棒でたたいて土を落とす。嫁は新婚当初はよいが、なれてくるとサボり癖がつく。だからコエじょけと同じようにケツを叩け、という意味である。今では考えられないことわざがあったものだ。
  さつま町 小向井一成 2016/7/2 毎日新聞鹿児島版掲載

最新の画像もっと見る

コメントを投稿