はがき随筆・鹿児島

はがき随筆ブログにようこそ!毎日新聞西部本社の各地方版に毎朝掲載される
「はがき随筆」は252文字のミニエッセイです。

あいまいさ

2009-06-27 12:24:19 | はがき随筆
 「工Iツ、帯状ほうしん? ところで、酒の方は?」 「少しなら」。少し安心する。
 晩酌時となる。缶ビールを手にし、さて「少し」とはいかばかりや? 大酒飲みと晩酌程度の人とは「少し」の意味合いもだいぶ違おう。果たして自分はと問うに、正確な値は出てこずI週間、断酒の憂き目にあう。
 日常交わされる言葉など、実にいい加減だ。「どこまで?」「ちょっとそこまで」。全く行き先は不明だが、これでお互いに納得する。法律文の憲法9条の解釈もあんなに広がるわけだから、「少し」の幅で頭を悩ますこともないのかな。
  肝付町 吉井三男(67) 2009/6/24 毎日新聞鹿児島版掲載
 


最新の画像もっと見る

コメントを投稿