散歩中の楽しみの一つにバードウォッチングが加わった。時には何羽飛来してきたのか数えたりもする。肝付川は水が濁り、悪名高き河川の一つだが、最近は努力の甲斐あってか、渡り鳥のカモの数も確実に増えた。他にはアオサギ、シロサギ、カイツブリ、時には瑠璃色に輝くカワセミも目にする。この野鳥が安心して翼を休められる自然環境の維持を願ってやまない。家にはメジロやヒヨドリが遊びに来る。木の枝に刺さった半分のミカンを奪い合う姿に目を細め、子供のように喜ぶ夫に、童心を失わないことは良いのかも、と妙に納得する自分である。
鹿屋市 中鶴裕子 2015/2/5 毎日新聞鹿児島版掲載
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