頬をなでる風に柔らかさを感じた昼下がり、庭を眺めていたら、生垣の手前の横棒にメジロが舞い降りた。カメラを構えたらチョコンと跳ね、こちらに向きを変えたところをパチリ。次の瞬間パッさ姿を消した。ファインダーをのぞいていたので動きについていけず、キョロキョロしていたら「ここだよ」というように、すぐ隣の刈り込んだツバキの陰から頭をのぞかせた。「ミッケー」とパチリ。その時キーッと鋭い鳴き声が聞こえ、メジロは飛び去った。ヒヨドリが玄関前のヒトツバからこちらを見ていた。かくれんぼの仲間に入りたかったのかな。
西之表 武田静瞭 2015/2/6 毎日新聞鹿児島版掲載
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