はがき随筆・鹿児島

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「はがき随筆」は252文字のミニエッセイです。

砂の道、指宿の旅

2022-07-29 20:26:09 | はがき随筆
 干潮時に出現する砂の道を歩いて指宿の知林ヶ島へ渡る人たちを何度かテレビで見た。「私もいつか」と願い、このたび帰省した娘たちと挑戦した。
 その日は中潮だったが、午後から歩けるという。1時過ぎに行くと、もう広い砂の道を歩く人たちが見える。私たちも後を追う。右も左も海。私は右側の渚を歩く。引き潮の波が穏やかに寄せて来る。と思いきや時折大波が来て靴をぬらしそうになる。高地に暮らしているので久しぶりの浜辺での戯れが楽しい。
 小雨が降り出してきた。島の展望台まで登るつもりが、歩けただけでよしとして終了。
 鹿児島県霧島市 秋峯いくよ(82) 2022.7.2 毎日新聞鹿児島版掲載

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