はがき随筆・鹿児島

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「はがき随筆」は252文字のミニエッセイです。

妻の再起

2006-08-10 11:00:49 | はがき随筆
 父の日、サンデーモーニングを見ていた妻がソファーに倒れ込んだ。右の手足、目、唇から力が失われていく。
 運ばれたI総合医療センターの当番委に脳外科医がいて幸いした。CTが撮られ、医師に「左の脳内に2㌢弱の出血。右半身不随。手術をする時は救命措置。寝たきりになることも……」と告げられ落ち込むが、後の写真では出血が止まっていたのでホッとする。
 七夕に願かけるころ、妻は治療やリハビリのお陰で、車椅子に座れるようになり、話す言葉も聞きやすい。待望の愛犬ハナの面会に喜び、週末帰宅の感激もあって、歩く日は早まりそう。
   出水市 清田文雄(67)2006/8/10 掲載

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