100歳のMさんを雨の日に訪ねた。「こんにちは」。返事がない。再度呼ぶと、奥の方で「はい」と声が。縁側におられ、「耳が遠くなって」と読書中だ。
光が差し込むMさんの居場所。ほころぶ梅、ツバキと和む庭を前に本を読んだり、手芸をされる。話を始めると「嫁が強くてハハハ」と少々毒舌も。畑に目を向けると「今度は落花生をつくる」と声が弾む。
電動カーにも乗り、周囲をハラハラさせるとの事。顔のしみを気にされ「器量はよくなかったなあハハハ」と屈託がない。幾坂越えられた事だろう。そのいぶし銀の魅力に、ただ感服。
出水市 伊尻清子 2014/2/27 毎日新聞鹿児島版掲載
光が差し込むMさんの居場所。ほころぶ梅、ツバキと和む庭を前に本を読んだり、手芸をされる。話を始めると「嫁が強くてハハハ」と少々毒舌も。畑に目を向けると「今度は落花生をつくる」と声が弾む。
電動カーにも乗り、周囲をハラハラさせるとの事。顔のしみを気にされ「器量はよくなかったなあハハハ」と屈託がない。幾坂越えられた事だろう。そのいぶし銀の魅力に、ただ感服。
出水市 伊尻清子 2014/2/27 毎日新聞鹿児島版掲載
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