シンビジュウムが咲いた。「母が育てていた頃も咲いていたけど、肥料をやったらたくさん咲くようになったの」とカミさん。その母が亡くなり今年で9年目。母が手入れをしていた鉢植えやサザンカ、オガタマ、ツバキ、キンカン、サルスベリなどが四季折々に花を咲かせ、母の笑顔を思い出させてくれる。
ところで誕生日が来れば79歳。「いつまでも若いつもりではいられないなあ」「お互いに後期高齢者だもんね」。シンビジュウムを見ながら、母との生活を思い出しているうちに、話はいつの間にか自分たちが老夫婦であることに落ち着いた。
西之表市 武田静瞭 2015/4/27 毎日新聞鹿児島版掲載
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