はがき随筆・鹿児島

はがき随筆ブログにようこそ!毎日新聞西部本社の各地方版に毎朝掲載される
「はがき随筆」は252文字のミニエッセイです。

遺跡公園

2011-11-28 21:29:49 | はがき随筆
 近くの遺跡公園に散歩に出かけた。足もとを見ると、椎の実がいっぱい落ちている。しかも丸々とした俵椎の実ではないか。早速袋に拾い集める。通りかかった子供連れのお母さん、「何をしてるんですか」と問う。「これを食べるんですよ」。変なおじさん。落ちている実を拾って食わんでも他に食い物ありそうなと行きすぎる。
 家族に話すと着るものさえ替えるとままるで古代人やがなと笑われる。トホホ。
 水に浸し沈んだ分だけ鍋で炒って食べる。山で育った俺らだけのおやつ。子供のころを思いだし懐かしい味に浸った。
  指宿市 有村好一 2011/11/27 毎日新聞鹿児島版掲載

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1 コメント

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思い出しました (広島県 田丸)
2011-11-30 19:42:54
 私は、学生時代に中州大丸の前で、屋台で売っていたドングリを食べたことがあります。好奇心から買ったのですが、決して美味しいとは思えませんでした。あれが椎の実だったのかと思います。                     その後、ドングリを採取してデンプンを取り出し餅にして食する習慣が日本に二箇所残っており、その一箇所が鹿児島県だと言うことでした。アク抜きをしなきゃならない等、多くの行程を経なければならないという内容でした。朝鮮半島から伝わった技術だそうです。          また、対馬の豆ツにある多久頭魂神社の側に樫ボノという遺構が有って、飢饉のための備えとしてドングリを貯蔵しておく施設であると、説明板に書いてありました。             トチ餅は食べたことが有りますが、今でも鹿児島県のどこかでドングリ餅を作っているのでしょうか。
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