はがき随筆・鹿児島

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「はがき随筆」は252文字のミニエッセイです。

奄美大島

2013-11-05 22:38:46 | はがき随筆
 奄美空港近くの食堂で食べた名物の鶏飯はおいしかった。
 「この米は奄美でとれたものですか」と、店主に聞くと「いえ、島外の米です」と返答された。やはりそうか、と思う。
 長島中の元同僚5人で訪ねた奄美大島の海は、青々として美しい。四、五百㍍の濃い緑の山も川もあり、本土と何一つ変わらないように見える。大島紬の資料館も見学し、紬織の苦労も知ることができた。アカショウビンにも出会えた。
 ただ、水田がなく、ざわわと鳴る砂糖キビの、昔の薩摩藩の圧政など知らない葉音が、私は何となく悲しかった。
  出水市 小村忍 2013/11/4 毎日新聞鹿児島版掲載








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