クジャクサボテンの花芽を見つけたのは、まだ寒い3月下旬だった。小豆ぐらいの花芽が幾つもついており、感動した。
それは昨年の事。「来年も咲いてね」と約束したことを、花はしっかり守ってくれたのだと思った。それから毎朝、花芽の成長を確認し、4月中の低気温には花芽の落花を心配したが、順調に育った。
5月は晴天続きで11個のつぼみは日増しに膨らみ、開花を待ち望んだ。そしてついに第1号があでやかな姿を披露してくれた。「やったー」と心の中で叫び、赤紫色の大輪に「ありがとう」と頬ずりした。
鹿児島市 竹之内美知子 2013/6/2 毎日新聞鹿児島版掲載
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