飛行機の離陸する瞬間が好きである。気迫のこもった重厚な力にすっぽり包まれてゾクゾクッとする瞬間が好きだ。大空に羽ばたこうとする彼の意志が伝わってきて、たまらなくいとおしくなる。そうなのだ。もはや金属の物体ではなく、彼は輝くはがねの翼をつけた鳥である。
朝と昼と夜とを自在に駆け巡るので、時差ぼけに悩まされる人もいるらしいが、そんなものを私は知らぬ。
「追い風のため定刻より早く到着」という放送を聞いたりすると、のびやかに天空を舞う大鳥よ、と小躍りしたくなる。
鹿屋市 伊地知咲子(71) 2007/11/27 毎日新聞鹿児島版掲載
写真はhiro2さんからお借りしました
朝と昼と夜とを自在に駆け巡るので、時差ぼけに悩まされる人もいるらしいが、そんなものを私は知らぬ。
「追い風のため定刻より早く到着」という放送を聞いたりすると、のびやかに天空を舞う大鳥よ、と小躍りしたくなる。
鹿屋市 伊地知咲子(71) 2007/11/27 毎日新聞鹿児島版掲載
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