遠くに雲仙岳、眼下に有明海が広がるみかんの花咲く丘の上の小学校が、今年度で144年の歴史を閉じることになった。
最後の運動会は地域みんなで盛り上げようとの呼びかけに、我が子が学んで以来、38年ぶりに出かけた。全校児童は13人。あの頃の1割にも満たず少子化に驚いた。
徒競走や障害競走、組み体操など、大きな学校と同じ種目の数々に取り組む児童らのたくましさ、健気さ。一人一人が頼もしい選手でまぶしく涙が出た。
今までの人生で出会った運動会の中で、最も少人数なのに最も感動的だった。
熊本県玉名市 大村土美子(80) 2019/7/19 毎日新聞鹿児島版掲載
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます