はがき随筆・鹿児島

はがき随筆ブログにようこそ!毎日新聞西部本社の各地方版に毎朝掲載される
「はがき随筆」は252文字のミニエッセイです。

水害見舞い

2006-08-02 20:58:39 | はがき随筆
 降り続く雨で河川が氾濫、わが川内川上流は道路や家を飲み込み、全国放映となった。遠くに住む姪や甥たちから見舞いの電話が相次いだ。
 そして今朝、何気なく取った受話器に懐かしい声。何年ぶりだろう。古い友人からだった。無事を喜んでくれ、それぞれの近況報告、お連れ合いは大病を患い介護の日々であると。わが夫は元気に遊んでいるよと答える。
 20代のころ、フウフウ喘ぎながら霧島の山を登っていた時、出会ったのが彼女だった。
 受話器を置くと遠い日の「青春」が胸をいっぱいにした。
   薩摩川内市 馬場園征子(65) 2006/8/2 掲載

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