はがき随筆・鹿児島

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「はがき随筆」は252文字のミニエッセイです。

柿の実の謎

2013-01-22 15:39:45 | はがき随筆
 11月に帰省した時、向かい側の兄の家の柿の木に、小さな柿の実が鈴なりになっていた。小粒で珍しい柿の実だ。この柿の木は、自然に自分で生えてきて、ぐんぐん大きくなった。
 種を運んできたのは鳥だろか、風だろうか。渋柿だろうか、甘柿だろうか。食べられるのだろうか、山柿だろうか……。そんなことを母と話しながら眺めていた。
 12月に帰省した時「カラスが熟して落ちた柿の実を食べていたよ。(兄が柿の枝を落としたので)食べてみたら甘くて種がたくさんあったよ」と母。柿の実の謎が少し解けた。
  屋久島町 山岡淳子 2013/1/21 毎日新聞鹿児島版掲載

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